写真家・ジャーナリスト
政治・文化・福祉
1974 年生まれ。
京都大経済学研究科修士号、英カーディフ大ジャーナリズム学部修士号。
新聞記者を経てイラク戦争を機に独立。イラク、ソマリア、スーダン、ウガンダ、ブルキナファソ、ケニア、カンボジアなどの紛争地や経済困窮地域を回り、国内では、戦争体験者や野宿労働者、東日本大震災被災者たちの取材を重ねてきた。
命の有限性と継承性がテーマ。
近年では滋賀県東近江市永源寺地域をはじめ滋賀や東北被災地、東京などで看取り、在宅医療、地域包括ケアの撮影に力を入れる。
・写真が語る、いのちのバトンリレー~看取り、在宅医療、地域包括ケアの現場から~
聴講対象者:医療介護福祉等の専門職/教育関係者
人類史上例のない超高齢社会を迎えた日本において、私たちはいかに望ましい形で死を迎えることができるのか―。
日本人の7、8割が人生の終幕を自宅で迎えたいと思いながら、実際には9割弱が自宅外で亡くなっているのが現実。しかしその一方で、家族やご近所さん、往診医や訪問看護・介護たちの支えもあって、本人の望み通り最期まで自宅で過ごして逝く人たちもいます。
そんな「幸齢者」は、代々受け継ぎ自らも長年蓄えてきた生命力と心、愛情を看取る者に手渡して旅立ちます。
「あたたかい看取り」の現場を写真スライドとエピソードを通じて紹介し、命のバトンリレーとその実現性について考えてみたいと思います。
・写真が語る、いのちのバトンリレー ~ 被災地、紛争地、在宅看取りの現場から
聴講対象者:一部教育関係者/児童/学生
イラクやソマリア、スーダンといった紛争地や、東日本大震災などの被災地での「悲しい死」を数多く取材するにつれ、看取り・在宅医療の現場での「あたたかい死」をも撮るようになりました。
命は有限でありながらもその死に際して、残る者にその生命力と心、愛情という命のバトンを手渡し得る―。
「悲しい死」と「あたたかい死」の数々のエピソードと写真スライドを通して、命の重みと命のバトンリレーについて伝えたいと思います。
・「写真が語る、いのちのバトンリレー ~ 地域で看取りを考える」
・「いのちをつなぐということ ~ 被災地、紛争地、在宅看取りの現場に想う」
・「写真講演:いのちをつなぐ ~ 地域でのあたたかな看取りに向けて」
・「写真講演:いのちをつなぐ ~ 看取り、在宅医療、地域包括ケアの現場から~」
【受賞歴】
2009年 ナショナルジオグラフィック国際写真コンテスト 日本版優秀賞
2010年 コニカミノルタ・フォトプレミオ2010
2011年 上野彦馬賞グランプリ
2012年 けんぶち絵本の里大賞
2017年 生協総研賞 特別賞
国際児童図書評議会(IBBY)の2017年版「IBBY障害児図書資料センター推薦図書」選出
【出演歴】
NHK 「NHKニュースおはよう日本」「ハートネットTV」「ラジオ深夜便」
TBS 「Nスタ」
『生老病死 そして生 〜 限りがあるから みんなでつなぐ』(農文協)
写真絵本シリーズ『いのちつぐ「みとりびと」』(農文協、全12巻)
『アンネのバラ~40年間つないできた平和のバトン』(講談社)
『家族を看取る』(平凡社)
『証言 沖縄戦の日本兵』(岩波書店)
『3・11 メルトダウン』(凱風社、共著)
『TSUNAMI3・11』(電子本ピコ第三書館販売、共著)
『子ども・平和・未来 21 世紀の紛争』(岩崎書店、共著全5巻)
『ご飯が食べられなくなったらどうしますか?』 (農山漁村文化協会、花戸貴司医師との共著)